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雨を楽しむキャンプ

日本ボーイスカウト富山県連盟プロジェクト委員会

はじめに

雨を楽しむキャンプというと、もともと雨の日にキャンプをするのか、キャンプの最中に降ってきたのかと色々ありますが、雨を想定してキャンプに出かけるのは今のところ現実的では無いような気がします。しかしキャンプでは雨が降っても晴れているときと同じように過ごせるキャンプサイトが理想だと言われています。それに比較的に雨や雪の多い富山県では予定していた日が晴れの日ばかりとは限りません。とりあえず雨が降ったときに行なうプログラムということでまず案を考えてみましょう。
 最終的には、雨が降るとキャンプに行きたくなるような積極的なプログラムが皆さんから集まれば良いなぁと思っています。

安全への配慮

まずは指導者として、雨は小雨からスコールの様な大雨まで大自然の恵みとともに時には脅威となる事も考えに入れておかなければなりません。川の増水や氾濫、土砂崩れなど危険な場所や時期を回避出来るように指導し、また、指示しなければなりません。[「ボーイスカウト 安全入門」を参照していますよね?]
 例えば、河川での増水は現在居る場所に雨が降っていなくても、主に上流での降水やダムの放水で起こります。放水のサイレンや上流に掛かる雨雲などプログラムや遊びに熱中しているスカウト達は気付きにくいものです。山や丘陵では、崖のすぐ上や下にキャンプ場等は無いと思いますが、水を含みやすい土壌の判断、山肌の斜面から水が流れ出ているのやヒビ割れしている地盤の発見など(関係省庁への報告が必要な場合もあるかも?)事前にスカウト達と話し合って危険の察知、回避が出来るようにしておきます。

服装・装備 

そして服装(雨具)です。雨の中の活動で手足が自由になるように上下に分かれた洋服タイプの雨ガッパが良いでしょう。衣服は乾いていた方が気持ちよく活動できますよね。視界が確保できるフードが付いていて、体から出る汗などは外に蒸散させてくれる、外の雨は中に透さない材質の物が良いでしょう。
 足もとも気持ちよくありたいものですが、雨の中を素足で歩くのも自然を感じて気持ちいいものですよね。そこで足元には長靴とビーチサンダルを用意して履き分けてみるのも良いかも、石や枯れ木から足を守る為に裸足ではなくビーチサンダル等は必ず履いてもらいましょう。カッパズボンはくれぐれも長靴の中に入れないように、雨がカッパを伝って長靴の中が池になってしまいます。ビーチサンダルの場合は制服のパンツの裾が濡れないように気を使ってあげましょう。
 体を動かせば汗が出ます、若いスカウトは雨具の蒸散効果以上に汗をかくはず、肌着は最近コットンよりも積極的に肌から汗を吸い上げ蒸散させる効果のある化学繊維でできた物(主にスポーツ用)が多数出回っています。その化繊にも勝るとも劣らない繊維がウールやシルクです。特にシルク(絹)は肌触りが良く自分も愛用しています。
 雨から身を守るだけでなく積極的に雨に濡れるプログラムも在るかもしれないですね。『そなえよ、つねに』の精神で個人個人において乾いたタオルと着替えは余分に用意しておきます。体温の低下には充分気を配ってあげましょう。

プログラム例

では雨が降ったときに行なうプログラムとしていくつか挙がっています。 

いろ・いろ・水たまり(BVS)
水たまりのたくさんできているところで、絵の具などで水たまりに色をつけて遊びます。お互いの水たまりに溝を掘ってつなげて色を変えたり、簡単な絵を描いたりして(木とか)水たまりを作って色で表現します。

 ビーバーでキャンプは?ですけども。雨の日に、水たまりを溝掘ったりしてつなげたりして遊んだ記憶があるので、色つけてあそんだら面白いかなと。まあ最終的には絵の具なので全部混ざったら汚い色になってしまうのですけど…青と黄色で緑くらいはうまくいくかな?
 絵の具は回収できないので材質を事前に吟味しておく必要がありますネ。

きみはお天気キャスター(CS)
現場から3分間のレポートが入るお天気番組をつくろう、ということで実際に今現在の雨量を測ります。それをもとに現在の様子などを入れた番組の流れを考えて、みんなの前で各組ごとに発表します。
 ・明日の予報などを図解して説明する。
 ・キャスターと現地レポーターの掛け合いをする。
・ 世界の各地からのレポート風に発表する。etc、
などを番組に取り入れて、組のみんながいろいろな役割を分担して番組らしくすることを目指します。

 テレビによく出てくる雨量をどうやって決めているのか?等天気のしくみを説明するのがリーダーにとっては難しいかな、とは思いますが…
 実際に雨が降っているところもあれば晴れているところもある、さらにいえば世界にはいろんな気象・気候のところがあることを知ってもらえればいいかなと思います。
 予報なんかはスカウトの創作でもいいですし(あと1時間で雷が降ってきますとか、槍が降るとかでも)、砂漠からのレポートでのどが渇いた表情の後ろをラクダが涼しい顔をして通るとか、いうシチュエーションを表現するのも面白いかと。
 いろんな発想を聞いてあげて、それらしい番組を楽しんでつくるのがいいのじゃないでしょうか。

ポリタンク満水レース(BS)

班対抗で、雨をポリタンク(20ℓ)にいっぱい集める時間を競う。集める方法は、各班で考える。 班全部でポリタンク8本(20×8=160ℓ)位集まればドラム缶風呂にして利用する。

レースとして順位がつくのでお風呂に入れる順番が決まる。。
雨水の集め方は、なるべく樹木やシートなどを利用して空から集めるようにすれば、水たまりなどから集めた物と違って綺麗なお風呂に入れるが時間がかかってしまうので各班(班長)の特色が出て来るのではないでしょうか。
キャンプ地にも依るが樹木は雨が幹のほうへ集まって来るように枝葉を付けている樹もあれば幹が濡れないようにしている樹もあり、その辺観察力も巧く育てることができるのではないでしょうか。
 
ペットボトル満水レース(CS)

組対抗で、雨をペットボトル(2ℓ)にいっぱい集める時間を競う。集める方法は、各組で考える。組でペットボトルに集めた雨水を使って、竹水鉄砲で遊ぶ。

竹水鉄砲は事前に作っておく。雨をペットボトル(2ℓ)にいっぱい集めるレースと竹水鉄砲を使ってボールや竹の輪切りを転がすレースができ、それぞれ単独もしくは複合で競い合います。。
雨を集める工夫と、組集会での竹水鉄砲のデキが勝敗の鍵になるでしょう。
 
雨の観察(CS・BS)

雨は立って見ることがほとんどなので、地面に寝っ転がって、実際に地面に落ちて来る瞬間の状態や空を見上げて降って来る様子を観察してみる。また、降水量の測定方法を実際にやってみたり、酸性雨等の状態を調べたりしてみる。

雨が地面に落ちる瞬間や、自分の顔に向かって落ちて来る空を見上げるのは意外と楽しいもので時間を忘れてしまうかも…??
地面の土が雨で弾かれる様子や、雨の空での分散の様子など観察して報告してもらう。弾かれた土が目に入らないように注意する。水中メガネなどを用意できればいいかもしれないですね。
 
雨の音楽会(BVS・CS・BS)

食器や炊具などを利用して雨音を増幅し音楽会を開く。

近くの立ち木、広葉樹や針葉樹を利用して雨水を集めたり、即席で作ったりして雨垂れの量やリズムを調整してみる。また、自然の雨音の中で聞き取りにくい場合は食器や炊具を組み合わせて音の増幅を試みてみましょう。
 
昆虫探し(BVS・CS)

雨で隠れてしまった昆虫を探す。

雨が降ると不思議と虫達が居なくなりますよね、木の葉の裏や石の下などを探してみましょう、どこにどんな昆虫が居たか報告してもらい、それについて本当に隠れていたのか、晴れた日はどうだったのか話し合ってみるのも良いでしょう。
 
鳥の観察(BVS・CS・BS)

雨の中での野鳥を観察します。

雨の中で野鳥が『普段より生き生きしているな?』と感じた事はないですか?雨に強い鳥、弱い鳥などいるかもしれませんね。普段見せない行動をとっている鳥も居たりするでしょうか?
 
泥んこ遊び(BVS・CS)

泥んこスライディングなど地球と一体となりおもいっきり遊ぶ。その後着替えて洗濯する。
おもいっきり土と一体感を得るって大人でも楽しいですよね、楽しんだ後に洗濯板を使って洗濯を経験させ、汚れの落とし方や洗濯板の存在を知ってもらいましょう。その時に洗剤の話などもしてあげれば良いですね。
また、体に新しい傷のあるスカウトには泥んこ遊びは行なわせないようにしましょう。