
赤石 末治 様
突然の知らせにただ驚くばかりです。
思えば、私達とのお付き合いはパーキンソン病を通じての出会いでした。
パーキンソン病といっても、なんらわからない程度の症状だったお父さん、そして気丈に支える元気なお母さん。
いつも二人で交流会に参加してくださいました。
また、一泊温泉旅行では、ほろ酔い気分でカラオケをしたり、お母さんはマッサージを皆にしてくれたりと仲のよい楽しいご夫婦と評判でした。
それが、二年前。階段から落ちたことで生活も人生も変わってしまいました。その事故の3日前に病院でお会いして笑いあっていたのに、とても信じられない出来事でした。
さまざまな最新の医療処置の末、命は取り留めたものの、
それから先の生活は全く想像できない体になってしまいました。
そのときの嘆きを今も思い出します。
しかし、在宅へ帰ろうと決心されたお母さんに励まされ、「家族のいる家へ」という希望と「家族に迷惑をかけたくない」という不安のいりまじった気持ちを持ちながら、在宅復帰を叶えました。
それからも、何度も危ないときがありました。それでも、「うちに帰れてよかった」「家族の中にいてよかった」いわれたのを私は覚えています。
昨年の9月。友の会の一泊温泉旅行へ一緒に行きましたね。
全く動かない体を6人の介助者にゆだね、退院後初めての温泉を楽しみました。
動かなくなった体で、いろんな方々に学びをくださいま
した。決して役立たずではなく、胸を張って人が生きるということを教えてくださいました。
事故の後、一身にお父さんを支え、身を挺して戦ってきたお母さん。
家族を支えるということがどれだけの粘りと勇気と決断が必要かということを私達に教えてくださいました。
もう、痛くないですよね。
もう、これからも痛くないですよ。
たくさんの生きるという思い出を共に悩み、共有させていただけたことに感謝いたします。
ありがとう。末治さん、どうか、安らかにお眠りください。
平成二十年七月三十一日
富山県パーキンソン病友の会
事務局長 中川 みさこ
