平成17年度行事報告

ナチュラリスト協会
 ネイチャーウォーク里山を歩く

平成17515日(日)AM9:00〜PM2:00

 曇り空の中、参加者14名で滝見台までバスで移動。ここから美女平までの早春のブナと立山杉の生命力豊かな姿をみながら、「俳句をつくる」、「渦巻きの形を探る」という二つの課題を持って観察会はスタートした。
 初めから参加者の感想が飛び交い、楽しさと自然の厳しさの両方を感じながらの観察会となった。
 雨に濡れた木道の滑りやすさを体感し、緊張感とイワウチワの可憐な花、そして雪に耐えてたくましくそびえる大樹のコントラストに感慨深いようすだった。
 霧に煙るブナ平の景観には一瞬言葉をなくす。
単なるきれいではなく、奥深さと圧倒感に会話も一瞬とぎれるくらい。
まだ、雪の残るこの季節は、森が最も活動的になる時期ということを参加者は実感したようだ。
 単なる楽しかったから一歩ふみこんだ、充実感を感じてもらえたらとしたら雨の降りそうな空にもかかわらず、参加した14名は充実した時間を過ごせたのではないかという観察会だった。
 ナビゲーター役の私の句を最後に、

   残雪に  芽吹くいのちは  緑海

     

                               河合 義則  記                                

ナチュラリスト協会主催

 初夏の自然観察会 : 立山美女平周辺

平成17年6月5日(日)AM9:00 PM1:00

 天気予報では晴れる予定だったが、寒気の抜けが遅れ霧雨状態だった。しかし、参加者は予想を超え総勢100名の観察会となった。
 数年前までは、天候によって参加者は変化していたが、最近は、雨でも森の中に行きたいという。
 参加者が増えたことにもよるのだろう。ビジターの意識も変化している。ナビゲーター役のナチュラリストも対応が多様化する。このことを私たちも意識すべきなのだろう。 雨でも、森の中はあまり雨を感じさせない場所もあれば、雨が強調される所もある。変化を楽しむというビジターの意識に充実感を感じた。
 雨の割には、梅雨のようなじめじめ感はなく、木々の芽吹きや緑の鮮やかさが際立ち、緑の中にイワカガミやイワウチワのピンクが引き立ち、チゴユリやユキザサの白い花とともにコントラストも心地よい。参加者も雨のことも忘れ興味深そうに周囲に気を配りながらゆっくり散策している。印象を話あったり、少しの説明で好奇心の扉を開いていくすばらしい皆さんだったという印象だった。
 残念ながら、PM2:30までの予定を1:00で短縮せざるを得なかったが、霧の煙る太古からの木々に心が和んでいく感覚とたくましさを感じてもらえたとしたら、ナビゲーターとして申し分のない観察会だったと感じた。
 最後にナビゲーターの一句

 根はる樹々  みどりの波動  発信す

                               河合 義則 記

ナチュラリスト協会主催
 秋の自然観察会 : 高岡市伏木周辺

平成17年10月30日(日)  AM:00   PM:40

 出発前、天気が心配だったが参加者の行いがよかったのか時間とともに回復し、お昼頃には快晴となった。今回、いつもの観察会とは少し趣きを換え、山から海岸に場所を移し、自然のすばらしさに加え人間がどのように自然と関わり、利用したり、時には対立したりしたかを現在と歴史を交えながら各所を訪ね自然と人間の接点を探るという欲張りな目的で行った。参加者は行楽シーズンということもあり、総勢30名のコミュニケーションのとりやすい観察会となった。
 歩き始めて、伏木測候所、勝興寺、越中国分寺跡、気多大社、岩崎鼻灯台というコースで歴史と海の関わり、照葉樹と万葉植物という盛りだくさんの景観が連続した。
 偶然にも今日は、海上保安庁が岩鼻崎灯台の内部を一般開放しており、解説付きで灯台内部の見学をすることができた。昼食後義経岩を通り雨晴駅まで観察会は続きJRで伏木駅に戻った。
 天候に恵まれたため、参加者も楽しめたのではないかと思うが改めて感じたのは、いつもの観察会とは違い、ほとんどアスファルトの道をあるくというのはかなり疲れるということを実感した。
 自然観察会で歩く森の中等の土の道は程よい柔らかさがあり、足への負担も少ないということを改めて感じた。参加者も和気藹々と気軽に会話が進み、楽しい表情だったのが印象的だった。
 多くのナチュラリストに自然への間口の広い意識を持ってもらえたらと思いながら、秋晴れのフィールドを楽しんだ。

最後にナビゲーターの一句

   やわ風に  おともの筆は  あきさせず

               
                                                                               河合 義則 記