以下は会報(NO.3)の一部を再編集したものです。

「ワレモコウ」源氏物語にも登場
花弁のないがく片の小さな集合花
 
室堂で「ナガボノアカワレモコウは、アカと紅で同意語が二度あるのでは?」と聞かれ返答できませんでした。
 前川文夫著の植物入門の中に、「ワレモコウ」の名は源氏物語にも登場していて、当時の生活に、みす(すだれ)が不可欠であったとあります。そして、みすの上に布地が張ってありそれを、帽額(モコウ)といって、いつも定まった形式の模様があり、この模様を木瓜の紋という様になったとあります。平安の風雅な人達は、植物を良く知っていて、穂は菱形に見えるがく片の集まりで、開くと短いおしべが出て花弁を持たず、その小さな一つの菱形に開花した様子をモコウの文様にだぶらせ、つぼみに入っているがく片の継ぎ目の線、開花してからのがく片間の彎入の線が、割れ目に見え、ワレモコウと名づけられたと見解を出しておられました。見慣れている、花穂が、花弁のないがく片の小さな集合花だと知り、驚きました。     (橘)