以下は会報(NO.2)の一部を再編集したものです。

  ハクサンイチゲ

花弁をなくしたのは
  厳しい環境を生き抜くため?

 昨年6月、室堂平では他に先がけてハクサンイチゲとヒメイチゲが咲いていました。キンポウゲ科イチリンソウ属で、仲間の多くは一輪咲きで早春から初夏に開花し、花弁のように見えるのは萼片です。キンバイソウ属も花弁に見えるのが萼片で、中心の線形のものが花弁です。イチリンソウ属には花弁がなく、名前の由来が「1花しか付けていないから、ハクサンイチゲは1花柄に1個つく意味だろう」と白籏史郎氏の著にありました。ハクサンイチゲをよく見ると、中央の1個の花は大きく、萼片の数も多いことに気づきました。花粉の送粉者(ポリネーター)に目立つようにし、エネルギーを無駄にしないため、花弁をなくし、生存競争をしているのだろうと考えました。皆さんの考えはどうでしょうか。(橘)